世界の中の日本経済
日本の食料自給率
食料の消費が国内の生産でどの程度
まかなえているかを示す指標を食料自給率という
日本の食料自給率は低下し、
現在カロリーベースでは約6割を
海外に依存している
食料自給率には3種類の計算方法がある
重量ベース自給率
食料の重さを用いて計算する
品目別の食料自給率を表すのに用いる
カロリーベース総合食料自給率
食料に含まれるカロリーを用いて計算した自給率
1965年度:73%→2016年度:38%に低下
生産額ベース食料自給率
野菜などの価格を用いて計算する
1965年度:86%→2017年度:65%
カロリーベースと生産額ベースは
食料全体における自給率(総合食料自給率)を
表すのに用いられる
食料自給率(総合食料自給率)は、
長期的に低下傾向で推移してきたが、
カロリーベースでは、
近年は約40%程度で横ばい傾向で推移し、
生産額ベースでは減少傾向で推移している
食料自給率には、重量ベース、カロリーベース、
生産額ベースの3つの計算方法がある
貿易と国際収支
国と国との取引(輸出・輸入)を貿易という
日本の国土は狭く、資源に乏しいため、
輸入なくして国民生活を維持することはできない
輸入するにはその代金を支払うための外資が必要
基本的に日本の貿易は、原料を輸入して
工業製品を輸出するスタイル(加工貿易)である
しかし、近年は日本企業が海外に工場をつくり、
そこで生産した製品を日本で販売する逆輸入が増加
また商社やスーパーなどが日本人の好みにあった
製品を外国に作らせてそれを輸入する開発輸入や
国内では手に入りにくい商品を
個人がインターネットなどを利用して購入する
個人輸入も盛んに行われている
国の一定期間における対外経済取引を
体系的に記録したものが国際収支統計である
経常収支と資本収支の2つの項目がある

経常収支
財やサービスの取引による収支
- 貿易収支…財の取引を計上するもの
- サービス収支…サービスの取引を計上するもの
資本収支
海外への投資や海外からの借り入れなどによる
資本の流出・流入を表す収支
日本から海外への投資が多いと資本収支は
赤字になる
国際収支は経常収支と資本収支に分かれ、
経常収支には貿易収支とサービス収支が含まれる
為替相場と円高・円安
海外旅行にいくときは日本円を外貨と交換する
また商品を輸入している業者は、
輸入代金を支払うために外貨を必要とする
そのため代金をドルで支払う場合には
円を売ってドルを買う
逆に商品を輸出した会社がドルで代金を
受け取った場合はそのドルを売って円と交換する
このように通貨と通貨の交換(売買)を行う
市場のことを外国為替市場という
また通貨を交換するときの交換比率を
為替相場または為替レートという
為替相場は市場における
外国為替の需要と供給の関係によって日々変化する
1ドル=200円のときは、
1ドルの商品を買うのに200円必要である
ところが、1ドル=100になると
同じ商品が100円で買える
つまり、円の値打ちが上がっている
これを円高という
円高になると輸入品が安く買えるため、
海外旅行者は得をし、
輸入産業はコストが下がるので利益が増える
輸出産業は例えば1万ドルの車を売った場合、
1ドル=200円のときは200万の売上になるのに
1ドル=100円のときは100万の売上にしかならず
利益が減ってしまう
一方、円安のときはこれと逆のことが起こる
つまり、輸入業者にとっては輸入代金が
高くなるため利益が減ってしまうが、
輸出業者は売上が上昇するため利益が増える
円高、円安ともにメリットとデメリットがあるが、
どちらも急激にすると国内経済に混乱を招くので
為替相場は安定していることが望ましいといえる
円高になると輸入産業は利益を増やすが、
輸出産業は利益を減らす

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