行事と料理
行事食
(1)ハレとケ
日々の暮らしは、
日常と特別な日に分けることが出来る
日本では、
日常的な日々や葬儀などがある日を「ケ」
行事や祝いごとのある特別な日を「ハレ」
と呼んで区別してきた
「ハレ」の日は、
日常(ケ)の食事とは異なり、
特別な料理を作り、家族や親類、知人とともに
食事をする、これを行事食という
(2)節句の料理
季節の変わり目となる日を節句といい、
特別な料理を作ってお祝いする
節句のうち次の5つを五節句という
人日 1月7日 七草の節句
七草がゆ
上巳 3月3日 桃の節句、ひな祭り
ちらし寿司、ハマグリの吸い物、
菱餅、桜餅、白酒
端午 5月5日 菖蒲の節句、こどもの日
柏餅、ちまき
七夕 7月7日 笹の節句、七夕祭り
そうめん、ウリ類
重陽 9月9日 菊の節句
手巻き寿司、菊酒、菊寿司、栗飯
五節句以外の年中行事でも
さまざまな料理が作られる
お正月 1月1日~3日
新年を祝う
おせち料理、お屠蘇、雑煮
鏡開き 1月11日
神仏に供えた鏡餅を下げる
雑煮、あずき汁粉
節分 2月3日
柊の枝にいわしの頭を刺して邪気を払う
煎り大豆、恵方巻き
春のお彼岸 3月22日頃
春分の日を中日とする1週間
ぼた餅、精進料理
潅仏会 4月8日
お釈迦様の誕生を祝う
甘茶
お盆 8月13日~16日
先祖の霊を迎えて供養する
精進料理
お月見 9月15日頃
十五夜の月を鑑賞し豊作を祝う
月見団子
秋のお彼岸 9月23日頃
秋分の日を中日とする1週間
おはぎ、精進料理
新嘗祭 11月23日
稲の収穫を祝い翌年の豊穣を祈る
新しい穀物で作った餅、赤飯
冬至 12月22日頃
1年で昼が最も短い日
柚子湯に入る
かぼちゃ、こんにゃく
大晦日 12月31日
新年を迎える年越しのお祝い
年越しそば
おせち料理はお正月を祝う縁起物の料理だが、
年神を迎えるときは煮炊きなどを慎むとともに
料理を作る人が骨休めできるように
という意味もあり、
冷めても美味しく食べられる工夫がなされている
お屠蘇には
「鬼気を屠絶して人の魂を蘇生する」
という意味があり、
家族の無病息災と延命長寿に
繋がるものとされる薬酒
節句の日に作る特別な料理を節供という
祝いごとの意味
人は一生を終えるまでの間に
さまざま節目を迎え祝いごとが行われる
帯祝 妊娠5ヶ月目の戌の日に妊婦が
腹帯を巻き妊娠を祝うとともに
出産の無事を祈る行事
お七夜 生後7日目を祝う行事
子供の命名をする習わしがある
初宮参り 生後30日頃に初めて
産土神に参詣する行事
出産を報告し健やかな成長を願う
お食い初め 子供のために初めて料理を
作って食べさせる行事
実際は食べる真似をさせる
初誕生日 満1歳を祝う行事
健やかな成長を願って
餅(力餅、一升餅、立ち餅)を
背負わせたり踏ませたりする
初節句 生後初めての節句
女の子は3月3日
男の子は5月5日
七五三 男の子は5歳
女の子は3歳と7歳
11月15日氏神に参詣する行事
十三参り 数え年で13歳になった年、
知恵と福寿を授かるために
虚空蔵菩薩に参詣する行事
長寿のお祝いを賀寿といい、
61歳の還暦以降その年齢まで
無事に生きられたことを祝うとともに
それからも長生きできることを祈り祝う
還暦 61歳
古希 70歳
喜寿 77歳
傘寿 80歳
米寿 88歳
卒寿 90歳
白寿 99歳
お七夜やお食い初めなどは子供の成長の祝い
還暦や古希などは長寿の祝い
気になるワード
せり、なずな、ごぎょう(ははこぐさ)、
はこべら(はこべ)、ほとけのざ(たんぽぽ)、
すずな(かぶ)、すずしろ(だいこん)
はぎ、おばな(すすき)、ききょう、
なでしこ、おみなえし、くず、ふじばかま
生まれた時点を1歳とし、
新年を迎えるたびに
1歳ずつ加えていく年齢の数え方

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