化粧品成分検定勉強ノートNo,14

勉強・実践・準備中リスト

油性成分

  

  

油性成分

油性成分はスキンケアにおいて、

皮膚に対する保水作用柔軟作用

保護作用のために乳液やクリームに配合される成分

またファンデーションや口紅など、

メイクアップ化粧品の色素成分を均一に

塗り広げたり、化粧ノリをよくする目的で使用され

そのメイクアップ化粧品を落とすための

メイク落としにも配合されている

ヘアケア化粧品では、髪へのツヤやセット性を

与えるためにも配合されている

  

油性成分は、化学構造によって

いくつかの種類に分類されており、

それぞれ特徴的な性質を持っている

  

  

油性成分の種類別一覧

炭化水素

ミネラルオイル、ワセリン、スクワラン

  

高級脂肪酸

ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、

ステアリン酸、オレイン酸

  

高級アルコール

ステアリルアルコール、セタノール、

ベヘニルアルコール

  

油脂

植物性油脂/マカデミアナッツ油、

オリーブ果実油、ヤシ油、シア脂、

アルガニアスピノサ核油(アルガンオイル)

動物性油脂/場油

  

ロウ(ワックス)

植物性のロウ/キャンデリラロウ、ホホバ種子油

動物性のロウ/ミツロウ、ラノリン

  

エステル油

エチルヘキサン酸セチル、トリエチルヘキサノイン

ミリスチン酸イソプロピル

  

シリコーン

ジメチコン、メチルフェニルシロキサン、

シクロペンタシロキサン

  

 

炭化水素

炭化水素はその種類名のとおり、

炭素(C)と水素(H)だけでできた油性成分である

酸素(0)を全く含まないため、構造上、水(H2O)と

似ているところがなく水になじまない

そのため、水分が蒸発するのを抑制し、

水分をキープする効果に優れている

乳化しやすいのも特徴である

  

  

高級脂肪酸

炭化水素にカルボキシル基(-COOH)が結合した

構造の油性成分を高級脂肪酸と分類される

単独で使用されることは少なく、

多くの場合はアルカリ成分(水酸化Naなど)と

混ぜてせっけんを合成する際に使われる

  

  

高級アルコール

炭化水素に水酸基(-OH)が結合した構造を

高級アルコールと分類される

クリームの固さ調整や乳化を助ける

乳化助剤として使用される

  

  

油脂

高級脂肪酸3分子がグリセリン1分子と結合して

1つの分子になったトリグリセリドと呼ばれる、

面白い構造を持った天然の油性成分が油脂である

  

一般的に油といわれるもので、

常温で液体のものを「油」「脂肪油」、

ペーストまたは固体のものを「脂」「脂肪」という

  

皮脂の主成分で、水分蒸発抑制

肌を柔らかくするエモリエント効果に優れている

  

  

ロウ(ワックス)

高級脂肪酸と高級アルコールが結合した構造を持つ

天然の油性成分がロウ(ワックス)である

スティック状化粧品の基材として、

またはクリームの固さ調整、ツヤ向上に使用される

ロウは熱すると溶ける固形のイメージがあるが、

ホホバ種子油のような液体や、

ラノリンのような半固形(ペースト)もある

  

  

エステル油

油脂やロウといった天然に存在する

油性成分と同じ構造の油性成分や

天然には存在しない構造の油性成分などを

合成してつくった油性成分をエステル油という

安全性、安定性、感触、性状、相溶性、

抱水性、価格など、さまざまな要望に

対応したものがつくられている

  

  

シリコーン

シリコーンは、ケイ素(Si)と酸素(0)の

つながりを軸に1本の鎖状に

重なっている構造の直鎖状シリコーンと

輪のような丸い構造の環状シリコーンの

2種類に分けられる

  

シリコンとはケイ素(Si)と酸素(0)という

金属元素を表す名称であり、

シリコーンは酸化ケイ素(SiO)の化合物を指す

  

  

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