ライフプランニングの手法
ライフイベントと3大必要資金
結婚、子供の教育、住宅の取得、退職など、
人の一生における出来事をライフイベントといい、
各ライフイベントを迎えるにあたって、
資金を準備しておく必要がある
ライフイベントの中でも子供の教育、
住宅の取得、老後にかかる資金の額が大きいため、
教育資金(子供の教育にかかるお金)
住宅取得資金(住宅の取得にかかるお金)
老後資金(老後の生活にかかるお金)
を3大必要資金という
ライフプランニングの手法
(1)ライフプランニングの手順
①顧客の希望や目的、現状を聞く
②①で顧客から収集した情報をもとに
現状の問題点を分析する
③②で明らかになった問題点を
解決するための対策とプランを立案する
④プランの実行を支援する
(2)ライフプランニングを行う際に利用するツール
ライフプランニングを行う際に利用するツールには
ライフイベント表、キャッシュフロー表、
個人バランスシートがある
(3)ライフイベント表
ライフイベント表とは、
家族の将来のライフイベントと
それに必要な資金の額を時系列にまとめた表
ライフイベント表を作成することによって、
将来の夢や目標を明確にすることができる

(4)キャッシュフロー表
キャッシュフロー表とは、
ライフイベント表と現在の収支状況にもとづいて、
将来の収支状況と貯蓄残高の予想をまとめた表
キャッシュフロー表を作成することによって、
ライフプランの問題点を明らかにすることができる

キャッシュフロー表の収入欄には、
一般的に年収ではなく可処分所得で記入する
可処分所得は、年収から社会保険料と所得税
および住民税を差し引いた金額
可処分所得 = 年収 – (社会保険料 + 所得税 + 住民税)
a 収入欄には給与収入など
収入金額(可処分所得)を記入
b 支出欄には基本生活費など支出金額を記入
c 変動率とは変化の割合をいい、
給料であれば昇給率、
基本生活費であれば物価上昇率を用いる
n年目の収入・支出金額 = 現在の金額 ×(1+変動率)n

d 年間収支欄には収入合計から
支出合計を差し引いた金額を記入
e 貯蓄残高欄にはその年の貯蓄残高を記入
その年の貯蓄残高は次の計算式によって求める
前年の貯蓄残高 × (1+変動率) ± 年間収支

(5)個人バランスシート
個人バランスシートとは、一定時点における
資産と負債のバランスを見るための表

資産 現金、預貯金、株式、投資信託、
生命保険(解約返戻金相当額)、
自宅(土地、建物)、車など
負債 住宅ローン、車のローンなど
純資産 資産合計から負債合計を
差し引いた正味の資産額
資産と負債の金額は時価で記入する
例えば、2年前に150万円で車を買ったとして
その車を今売却したら100万円であるという場面
個人バランスシートには100万円と記入する
資産計画をたてる際の6つの係数

①終価係数
現在の金額を複利で運用した場合の、
一定期間後の金額を求める場合に用いる
[例]100万円を年利2%で運用した場合
5年後の金額はいくらか?

②原価係数
一定期間後に一定金額に達するためには、
必要な元本を求める場合に用いる
[例]年利2%で5年後に100万円を用意するためには
元本がいくら必要か?

③年金終価係数
毎年一定金額を積み立て場合の、
一定期間後の元利合計を求める場合に用いる
[例]年利2%、毎年20万円を5年間積み立て場合の
5年後の金額はいくらか?

④減債基金係数
一定期間後に一定金額を用意するための、
毎年の積立額を求める場合に用いる
[例]年利2%、5年後に100万円を用意するためには
毎年いくら積み立てる必要があるか?

⑤資本回収係数
現在の一定金額を一定期間で取り崩した場合の
毎年の受取額を求める場合に用いる
[例]100万円を年利2%で運用しながら5年間で
取り崩した場合の毎年の受取額はいくらか?

⑥年金現価係数
将来の一定期間にわたって一定額を受け取るために
必要な元本を求める場合に用いる
[例]5年間にわたって20万円ずつ受ける場合、
年利2%の時、必要な元本はいくらか?


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